アンパンマンの暴力性

子どもがアンパンマンを観たら暴力的になったから、パンチでバイキンマンを懲らしめるような暴力的なコンテンツは放送すべきでない!という意見がありますが、あなたはどう思いますか?

表現の侵害

このような意見にわたしは真っ向から反対する立場であることは、以下の記事を読んでもらえばわかってもらえると思います。

トーチトワリングトーチトワリング

マジメな話をすると、アンパンマンの放送を抑圧することは、表現の自由を侵害します。なぜならばアンパンマンの放送をやめれば、「アンパンマンを観たい人」の権利まで侵害することになるからです。

そこで「ゾーニング」という概念が登場します。ゾーニングとは「そのコンテンツを観るか観ないかを消費者側に選択させる」という概念です。

今回のアンパンマンに関わる議論においてゾーニングの概念を導入すると、「親が子供にアンパンマンを見せたくないならそうすべきだが、アンパンマンの放送すべてを中止させるべきではない」という結論になるわけですが、わたしの問題意識はもっと別のところにあります。

単純な主張の背景

なぜ母親がアンパンマン⇒暴力的⇒アンパンマンを辞めるべき!という発想になり、そういう意見を修正できなかったのか?という点です。

ほんの少し教養のある人と会話すれば、いろんな意見があることを理解し、方向修正できるはずなのですが、そういう人が身近にいないであろうことがわたしは大問題だと思っています。

インターネットの登場により、情報はあふれています。だからインターネットの未来を期待していた世代の人たちは、「インターネットの登場で情報格差がなくなるぞ!」ということを期待しました。

しかし現実にはそうはなりませんでした。なぜならば、人は見たい情報しかみないので、ますます偏った意見をもつようになってしまったのです。

情報を取得しようと思えば、ものすごい情報量がインプットできますが、残念ながら「そうしよう」と思った人しかチャンスをつかむことができないのです。

家族で1台のテレビを囲んでいた時代、お父さんが「ご意見番」でした。ニュース報道に、あーでもないこーでもない、と意見するのが普通でした。しかし今ではそうではありません。だから偏った情報があなたを直撃すれば、あなたは偏った思想をもったまま日常生活を送ることになるのです。そう。まるでケーキを三等分できない非行少年のように。

ケーキの切れない非行少年ケーキの切れない非行少年

「夏に実家に帰ったら、一人暮らしのお父さんが極右思想に染まっていた」なんてこともあるし、アメリカでは「実家の両親がいつの間にかQanon信者になっていた」ということもあるようです。

あなたにも子供がいて自由にネット記事をみていればすでにそうなっている可能性がありますし、もちろんあなたも同様のリスクから逃れることはできないのです。くれぐれもご注意を!