受動的な存在から能動的な存在へ

「お金がほしい」と願っている人は受動的な存在である可能性が高いです。ですからお金持ちになれない可能性が高いです。その意味がわかるでしょうか?

お金持ちになりたい?

生まれた時から「お金がほしい」と願う人はほとんどいません。人間の欲求は人それぞれです。お金よりも権力や名誉を欲してもなんら不思議ではありません。実際にお金よりも権力や名誉が幅を利かせる社会は存在しました。

参考 DAU.ナターシャ ~ ソ連全体主義を生きる体験アタマみがき

それにも関わらず大人になるとほとんどの大人が「お金がほしい」と願うようになります。もちろん生きていくためにもお金は必要です。しかし「生きてくため以上」のお金を欲するのです。

しかも困ったことに「お金がほしい」という人の中には、「高級外車」や「高級バック」や「高級住宅」を欲する人がいます。ここに陥穽(かんせい:落とし穴)がひそんでいます。

投資の経済学的な定義

お金持ちというのはケチな人たちです。なぜならばお金持ちであり続けるためにはお金を使ってはいけないからです。目の前に1億円があると「少しぐらい使っても大丈夫」と財布のひもを緩めるのが貧乏人。1億円を「もっと増やすためにはどうするか?」を考え続けるのが『お金持ち』なのです。

マルクスは生産財をもつ人たちを資本家、生産財をもたない人たちを労働者と定義しましたが、お金持ちであり続けたいのであればお金を使うにしてもそのお金は「生産財」の購入に回すべきなのです。

このお金の使い方を経済学では『投資』といいます。投資というとほとんどの人が株・債券・外貨・投資信託の売買のことを想像するでしょうが、経済学でGNP = 『消費』 + 『投資』というときの投資とは「生産財の購入」を意味しているのです。

お金持ちであり続ける秘訣

もしあなたがお金持ちになりたい、しかもお金持ちである状態を維持しつづけたいと願うのであれば、まずは元手が必要です。そしてその元手を『投資』(生産財の購入)に回すのが王道のやり方です。

どうやって元手を調達するのか?何に『投資』するのか?という組み合わせはたくさんあり、そのどの組み合わせであれば「自分にできるのか?」を探るところに本当の難しさがあるわけですが、最後に重要なアドバイスをお届けしたいと思います。

ブレないためのアドバイス

この記事の冒頭で「お金がほしい」と願っている人は受動的な存在であることを指摘しました。受動的な存在とは、言語を通じて他人の欲望を欲望させられ、欲望や感情などの降りかかってくるものに操縦される存在のことです。

参考 英語で感情のお勉強アタマみがき

「お金がほしい」とか「贅沢したい」という欲望は、もともと言語を通じてあなたに到達した他人の欲望です。例えば高畑充希さんの「今日はケンタッキーにしない?」という言葉を聞いて、「そうだ。わたしはケンタッキーが食べたいぞ」と感じてそのとおりに行動するのが受動的な存在です。

しかし受動的な存在である以上、いつまでもお金を使い続けることになります。そうするといつまでも元手がたまらないし、運よく元手がたまったとしても『投資』ではなく消費にお金を使ってしまうでしょう。だから受動的な存在から能動的な存在に脱皮しなければいけないのです。

では能動的な態度とはどういったものでしょうか???

能動的=禁欲的

能動的な態度とはズバリ、禁欲的な態度です。高畑充希さんの「今日はケンタッキーにしない?」という言葉を聞いて「そうだ。わたしはケンタッキーが食べたい」と感じるのは感情をもつ人間である以上はしょうがないことです。しかし能動的な存在は「ケンタッキーを食べたい欲求に抗おう」と禁欲的に考えるのです。

働くことは楽なことばかりではありません。理不尽なこともたくさんあるでしょう。例えば上司にムカつくことをいわれて「ムカつく」と思うのが受動的な存在。降りかかってくる「ムカつく」という感情に抗うのが能動的な存在であり、もし本当に「お金持ちになりたい」のであれば、能動的な存在であり続けなければならないのです。

受動的な態度と能動的な態度の違いについて理解すれば、「お金持ちになりたい」と思っている人のほとんどが最初から自己矛盾をはらんでいることに気づくことができるのではないでしょうか。

なぜお金持ちになりたいのか?

お金持ちになりたいと願う人は能動的な存在でしょうか?否。「お金持ちになりたい」と願うこと自体が受動的な態度です。なぜならば生まれて大人になる過程のどこかで「お金持ちになるといいことあるよ?」という他人の言葉を受け入れた結果として「お金持ちになりたい」という欲望を抱えるからです。

しかし「お金持ちになりたい」という人は自分が受動的な存在であることを見過ごしています。だから「お金持ちになる」ために実際に経験する理不尽なあらゆることに抗う心の準備ができておらず、嫌なことがあるたびに「これは自分のやることじゃない」と感じて自らお金持ちになるチャンスを手放してしまうのです。

お金持ちになるだけでなくお金持ちであり続けるためには能動的な態度(≒禁欲的な態度)を手放してはいけません。とすればあなたを禁欲的な態度(≒能動的な態度)に駆り立てるものとは一体どのようなものなのでしょうか?それを自覚することが「お金持ちになり、お金持ちであり続ける」ための第一歩なのです。