グアンタナモ、僕達が見た真実 ~ 人権の盟主アメリカの真実

グアンタナモ

トム・クルーズ主演のミッション・インポッシブルを鑑賞していたら、トムの口から「グアンタナモ」というセリフが飛び出しました。もし「グアンタナモ」という単語が何を意味するかわからなければミッションインポッシブルという娯楽映画ですら理解できないことになります。

また「ある人質 生還までの398日」という映画のなかにも、グアンタナモという単語は出てこないけれど、暗にグアンタナモについて言及していると思しきシーンがありました。グアンタナモとは一体どのようなことを意味しているのでしょうか?

予告動画)グアンタナモ、僕達が見た真実

グアンタナモ基地とは?

2001年のアメリカ同時多発テロ事件後、キューバにあるグアンタナモ基地では、テロとの関係が疑われる外国人を令状なしに拘束しています。しかし「令状なしに拘束する」という行為は民主主義への背信行為です。

そのためアメリカ政府は、キューバから租借(そしゃく:外国の領土の中のある地域を借りて、一定の期間、統治すること。)した土地に刑務所をつくり、そこで人権を侵害しているというわけです。

国際世論は「グアンタナモ基地で人権侵害が行われている」として批判し、オバマ大統領(当時)も2009年の就任当初には1年以内の収容所閉鎖を打ち出しました。しかし収容所の閉鎖は実現していないし、これからも実現しない可能性が極めて高いのです。なぜならば・・・・

民主主義を守るための民主主義の放棄

もしグアンタナモ収容所を閉鎖して、アメリカ国内にテロとの関係が疑われる外国人を収容すれば、その収容所は必ずやテロの標的になるでしょう。またテロとの関係が疑われる外国人を国外に解放した場合には、「よくもやってくれたな」と復讐という動機によりテロを行いかねません。

収容所を閉鎖しなければ「人権を無視されるような扱いを受けた怨念」がこれからも蓄積し続けるでしょう。しかしすでに述べたような理由により、そう簡単に収容所を閉鎖するわけにはいきません。そう。グアンタナモ収容所は、「今さらやめられない」という袋小路に入り込んでしまったのです。

日本人は水と空気と同様に、民主主義もタダと信じています。しかしそんなものは幻想です。民主主義を維持するためには「コスト」がかかるのです。グアンタナモ収容所の存続も、民主主義存続のためのコストであるという見方もできます。なぜならばグアンタナモ収容所を維持する理由は、アメリカの民主主義を守るために他ならないからです。

あなたの今さらやめられないものは?

「今さらやめられないもの」は日本にもあります。例えば原子力発電所。原子力発電を推進する役割を果たしていた3つの信仰(ゼロリスク信仰、低コスト信仰、再処理信仰)のすべてが否定されているのに、原子力発電は「いまさらやめられない」のです。しかし同時に「継続し続けるのも不可能」であることは誰の目にも明らかです。どうすればいいのでしょうか?

もし短期的な視点に立てば・・・リスクがあっても、将来多大なるコストを支払うことになっても、核のゴミを貯め続けるとしても、原子力発電を推進するべきでしょう。しかし映画「地球で最も安全な場所を探して」を鑑賞すればわかるように、核のゴミについては最終処分の方法も場所についても未定なのです。

最後に。あなたの人生においても、短期的な視点においては100点満点の行動が、長期的には0点になるということはないでしょうか?「今さらやめられない」ことを今やめることは勇気のいることかもしれませんが、それができる人だけが最後に笑う資格を得られるのではないでしょうか。