「自分に価値を感じない」への処方箋

日本には「自分に価値を感じない」という人がたくさんいます。なぜ「自分に価値を感じない」と考えてしまうのでしょうか?どうすれば「自分には価値がある」と考えることができるのでしょうか?

国立青少年教育振興機構

「国立青少年教育振興機構」の調査によると日本の高校生は自己肯定感が驚くほど低いです。「自分に価値があると思うか」という質問に「そうだ」と答えた日本の高校生は、、、なんと、、、、8.7%しかいないのです。

一方で同様の質問を海外の高校生にすると、以下のような結果が得られます。

自分に価値があると思うか?
  • 米国 39.4%
  • 中国 16.0%
  • 韓国 33.6%
  • 日本  8.7%

【出典:国立青少年教育振興機構

日本だけダントツに自己肯定感が低いのです。なぜ?自己肯定感が低いのでしょうか?

自己肯定感が低い理由

自己肯定感が低い理由はおそらくは「決断しないから」でしょう。なぜならば自己肯定感は、試行錯誤による成功や失敗の経験をベースにした『周囲からの承認』により少しずつ生まれるものだからです。

「じぶんは大丈夫だ」という感覚というは試行錯誤するうちに少しずつ育っていくものなのですが、日本では就職先の決断すら子どもは親に依存しています。自己肯定感が育まれるようなチャンスを大人が子どもから奪っているのです。

学校教育にも問題があると思います。日本の学校では内申点が高くなるような「いい子」は褒められて、そこから逸脱する子どもは「悪い子」になります。勉強すること以外に、自己肯定感を調達する環境がないので、子どもはひたすら「思考停止」のまま勉強に邁進することになるのです。

高校生の最大の悩み

冒頭で紹介した「国立青少年教育振興機構」の調査によれば、高校生の最大の悩みは「進学」「勉学」の不安です。一言でいえば、「負け組」になることに恐怖を感じる子どもが多いようです。

残酷なことに「自分は負け組になるかもしれない」という予感はほとんどの場合的中します。なぜならば金融資本主義の世の中では、1%だけが勝ち組になり、99%は負け組になるという動かしがたい構造があるからです。

上位1%しか勝ち組になれないわけですから、子どもの時に抱いていた不安は的中し、本当に負け組になるわけです。挫折してはじめて「何が悪かったのか?」と頭を抱えて絶望するわけです。

挫折した経験がない子どもが大人になってから挫折すると、完全に牙が抜かれたり、ヤケになったり、社会との関係を断絶するようになる可能性もあります。どうすれば悲惨な結末を回避することができるでしょうか?

決断主義のススメ

自己肯定感の高い子どもを育てるためには、子どもに「決断」させなければいけません。「親は口出しできないのか?」と反論されるかもしれませんが誤解です。

子どもは何も世の中のことを知らないのですからドンドン口出ししたほうがいいです。しかし最後は子ども自身の頭で決断させるようにするのです。

子どもに決断をゆだねれば、「やりたいことをやる」ために、選択肢を見極める力、圧倒的な能力が必要だという、当たり前のことを子どもは社会の荒波にもまれながら悟っていくでしょう。

くれぐれも注意してください。もしあなたが子どもから決断する機会を奪ったら、子どもを甘やかしたその反動は、親であるあなたに降りかかることもあります。「今の苦境は全部親のせいだ!」と子どもに逆恨みされてしまうことだってあるでしょう。

大人になると、誰もほめてくれないし、誰も決断してくれないし、誰も責任をとってくれません。そういう当たり前の世界に、子どもの頃から慣れさせてあげるべきではないでしょうか。