日本のがん保険市場

かんぽ生命の『保険の不正販売』は記憶に新しいでしょうが、もっと奥深い問題があるあのです。

利益の9割は日本で

「がん保険といえばアフラック」というほどアフラックの影響力はすさまじいものがありますが、実は「アフラック」は通称です。正式名称は「アメリカン ファミリー ライフ アシュアランス カンパニー」といいます。

アフラックはアメリカの会社にも関わらず利益の9割を日本で稼いでいます。つまりアメリカの有名な企業だから日本に進出したというわけではないということです。米国保険会社の規模ランキングでは20位前後のアフラックがなぜ?日本のガン保険シェアでトップに君臨しているのでしょうか?

アメリカからの外圧

アフラックが日本のシェアを獲得している理由として考えられるのは「アメリカからの外圧」です。アメリカは「日本の市場を解放せよ!」と日本に要求しながら、逆に「日本の保険会社ががん保険を売るのは許さじ!」と意味不明なことを要求し続けています。

実は2001年に、かんぽ生命ががん保険の販売をしようと試みたことがあるのですが、アフラックに猛反発され当時の麻生太郎金融担当大臣(当時)も「がん保険や医療保険等をかんぽ生命に認可する考えはない」と発言しています。

しかも話はこれで終わりませんでした。なんと・・・・・かんぽ生命がアフラックのガン保険を販売する代理店になったのです。かんぽ生命が代理店になったということは郵便局でアフラックのがん保険を販売するということですから、日本の市場を外資に明け渡すということを意味しています。

結果的にかんぽ生命は自社の商品を販売できないがゆえに、アフラックのガン保険販売による「手数料」で食っていかざるをえないという状況が生まれてしまいました。このような状況では、かんぽ生命の経営も苦しくなるでしょうし、手数料のために魂を売らざるを得ない販売員も出てくるでしょう。

全国に2万ほどある直営の郵便局では、これからもアフラックのガン保険が売られようとしています。かんぽ生命が「自社の保険を販売できない」という意味不明な状況はこれからもずっと続くでしょう。