国民の借金

国民の借金

ある友人にお金を貸しました。その友人は「絶対に返すから」を繰り返してばかりです。わたしを安心させようと、なんだか必死になっています。

それからというもの、その友人はたびたび「ごめん。また金貸してくれ!」とわたしにせびってきます。

とうとう堪忍袋の緒が切れて、わたしが「もうお金は貸せない!」というと、友人は驚くべき言葉を口にしました。

あなたからお金を借りないと、わたしはあなたにお金を返せないし、あなたに優しくすることもできない。だからあなたはわたしに、お金を貸すべきなんだ」と。

あなたはお金を貸した友人からこんなことをいわれたらどう感じますか?

作り話みたいな現実

あなたはきっと「無茶苦茶な奴」だと思うでしょう。ごめんなさい。実はこの話、全部作り話です。

しかしこのような話は、今日本で現実に起こっていることなのです。誰がやっているかというと、「日本政府」です。

先日ある会合で出会った人から、驚くような発言をききました。「なんで日本は消費増税した分を日本の借金返済に充てないのか?」と。

わたしは開いた口がふさがりませんでした。あなたはこの質問がメチャクチャなことがわかりますか?

日本国民の借金?

「日本政府の借金」と「日本国民の借金」は混同してはいけないものです。「日本の財政」が意味するところは「日本政府」であり「日本国民」ではないのです。

カラクリはこうです。日本の国債を購入しているのは日本の銀行ですが、その原資はわれわれ日本国民の預金です。我々日本国民は日本政府に間接的にであれ、お金を貸しているんです。

つまり日本政府⇒「債務者」、日本国民⇒「債権者」という関係になっています。それにも関わらず、日本の新聞やテレビは、「日本国民の借金」という嘘を平気でついているのです。日本国民の借金は、「ひとり当たり852万円」とかなんだとか。

参考 「国の借金」9月末で1080兆円 国民1人あたり852万円 日本経済新聞

日本経済新聞の購読者も多いでしょうし、信用している人も多いでしょう。。でも日本経済新聞の実態は「日本経団連仲良しクラブ会報」というべきものです。

新聞はテレビと違って公平中立でなくてもいいんです。すべての新聞が偏っているという点を見逃してはいけません。さきほどの「日本国民の借金」の件ですが【解釈の違い】というレベルの話ではなく「意図的な嘘」なのです。おそらく「国民はバカだから嘘ついても気づかないっしょ」というようにナメられているのでしょう。

日本政府はこういいます。「増税しないと社会保障が成り立たない」そして日本国民は騙されます。「そうか。増税しないとダメなんだ」と。もうわかりますね。

「もっとお金くれないと、あなたたちに優しくできない。だからもっとお金がほしい」という無茶苦茶な論理でさえ、国がやると「そんなものか」と思ってしまうから恐ろしいのです。