お金の不安を 払しょくする秘訣

【はじめに】

2023年2月21日に国民負担率(所得のうち、税金や社会保険の占める割合)の数字が発表された時、ネットでは「五公五民」がトレンド入りしました。

なんと・・・・・2010年度には37.2%だった国民負担率が、2022年度は47.5%とほぼ5割になってしまったのです。所得の半分が国にもっていかれるのですから、生活が苦しくなるのも当然です。

突破口はどこにあるのでしょうか?

経済評論家の森永卓郎氏は、「逃散」(ちょうさん)しかないのではないか?」と主張します。

歴史を振り返ってみましょう。五公五民に直面した江戸時代の農民の場合、年貢の減免を要求して立ち上がる「一揆」に打って出た人もいましたが、屋敷や農地を放棄して逃げ出す「逃散」を選んだ人もいました。

そもそも国民負担率が増大した最大の要因はなんでしょうか?

ズバリ答えは「消費増税」です。2014年と2019年の2回にわたって消費税率が引き上げられ、消費税率が5%から10%に倍増したことが、国民負担率増大の最大の原因です。

である以上、「消費減税」が国民負担率を減らすもっとも有効な手段であることは明らかです。しかし現実問題として「少子高齢化の時代なのだから、消費増税もしょうがない」と消費増税路線を受け入れている日本国民がほとんどなのです。

大多数の日本国民が(渋々であれ)消費増税を受け入れているのですから、「一揆」が成功する見込みはないでしょう。事実、消費税の負担をさらに増やす「インボイス制度」も中小零細企業やフリーランスの大反対を押し切って、2023年10月から開始されます。

経済評論家の森永卓郎氏が主張するところの「逃散」とは、何を意味するのでしょうか?森永卓郎氏曰く・・・・・

逃散のススメ

高い生活費をまかなうために、必死で働いて増税地獄のなかに身を置く都市生活を捨て、田舎に逃避し、そこで自給自足に近い生活を送ることだ。少なくとも現時点では、所得が課税最低限を下回っていれば、大きな税金も社会保険料も取られない。自ら育てて収穫した食料も、太陽光パネルで発電した電気も、井戸からくみ上げる水も消費税はかからない。そして、住民同士で「おすそ分け」をし、不用品を売買する。個人間の売買に消費税は課せられない。

【引用:ザイム真理教

「自給自足に近い生活を送る」ことが五公五民に対抗する選択肢の一つであることは間違いないでしょう。しかし「自給自足」を目指したくない人もいるのではないでしょうか?

本レポートはそんなあなたのために執筆しました。「一揆」でも「逃散」でもない『第三の選択肢』を探る旅に早速出かけましょう!!!

まずは『節約』、『投資』、『起業』などにより、お金に困らない生活を実現させた人たちにフォーカスした無料動画をいくつか紹介しますので、動画をチェックしながら読み進めてください!

手取り25万 ⇒ 資産35億円

自称ニートのMasaさんは、手取り25万円から35億円の資産構築に成功しました。

Masaさんの資産構築法はシンプルです。ひたすら節約して投資信託を積み立てたのです。

どれくらい節約したのかといえば、独身時代は食費を月額1万円に抑え、ボーナスをもらっても浮かれることなく、ボーナスの全額を投資信託の購入資金に充てたそうです。

一般的な感覚であれば「忍耐力スゲー!!」とビックリすると思いますが、マサさん曰く、「貯金が趣味だったので、それほどツラくなかった」のだそうです。

160万円 ⇒ 130億円

通称「ジェイコム男」さんは、160万円の元手をわずか6年で130億円にすることに成功しました。

ジェイコム男さんは「株取引が趣味」なのでそうで、「ほかに趣味とかある人は、1億いってまぁ充分っつって、他の仕事したりとかすると思うんですけど、自分は他の趣味もないし、やることもないんで」とのこと。

ニート ⇒ 小金持ち

引きこもりから人気料理研究家になった「リュウジ」さんは、子どもの頃の夢である「小金持ち」になることに成功しました。

飲食未経験で飲食業に挑戦し、「10年に一人の逸材」と評価されるも、忙しすぎて自分の好きな料理をつくることができないことに悩んだリュウジさんは、「料理をつくるのが好きなので」という驚くような理由で飲食業を辞めてしまったそうです。

そんなリュウジさんは、「料理は毎日つくるものだから」という理由で、料理動画を毎日投稿しているそうです。

貧乏 ⇒ 資産249億ドル

佐賀県鳥栖市の朝鮮人集落に生まれ、豚のエサやふん尿、密造酒の匂いの中で育った孫正義さんの資産は「249億ドル」(2023年)あるそうです。

孫正義さんの生い立ちを調べてみると、衝撃的なエピソードがたくさん見つかると思いますが、わたしが好きなのは日本マクドナルドの創業者「藤田田」に会うために100回以上電話して「会ってくれませんか?」とお願いしたというエピソードです。

これからは、コンピューターの時代だね。オレがお前の年齢ならコンピューターを勉強する」という藤田田のアドバイスがなかったら、現在の孫正義はいなかったかもしれません。

共通点

Masaさん、ジェイコム男さん、リュウジさん、孫正義さんの動画をチェックしたなら、共通点があることがわかるでしょう。それは・・・「普通ではない」ということです。

血と汗と涙の結晶である給料やボーナスをつかわずに、「節約」できるでしょうか?

株価を入念にチェックして「今が勝負!!!」というタイミングで財産のほとんどを賭ける勇気があるでしょうか?

「料理が好きだから」という理由で料理人をやめて、料理研究家として成功した後も、料理研究家としての活動を辞めない情熱があるでしょうか?

そう。お金に余裕がない状況から成功した人たちは全員「普通ではない」のです。

他人からすれば「なぜそんなに頑張れるのか?」と疑問になるほどの努力をしているのですが、当事者にとっては「努力」ではないのです。

節約が『趣味』だから、投資の『オタク』だから、料理をつくるのが好きだから、ビジネスが人生そのものだから・・・・・やっているだけなのです。

まずはあなたに伝えたいことは、「お金持ちになりたい」(裏を返せば「お金の不安を払しょくしたい」)という動機で、お金を手に入れることは難しい・・・・・ということです。

あなたには、他人がドン引きするほど情熱を燃やせるものがあるでしょうか?

成功の秘訣

「死ぬこと以外かすり傷」などの著書で有名な編集者の「箕輪厚介」さんは、「成功するためにはどうすればいいですか?」の質問に対して、シンプルに「やればいいだけのこと」と主張しています。

「将来が不安です。特にお金の不安があります。どうすればいいですか?」と主張する人にわたしが伝えたいことも「やればいいだけのこと」なのですが、ほとんどの人はそんなアドバイスでは納得しないでしょう。

「やればいいだけのこと」というアドバイスにどこか無責任さを感じる人は、矢沢永吉さんのアドバイスに耳を傾けるとよいでしょう。

そう。矢沢永吉さんがいうように、今の時代は「追えるものを持っているかどうかの戦い」なのです。「追えるもの」があるからこそ、「普通ではない」行動ができるのです。

しかし世の中を観察すると、ほとんどの人は「追えるもの」がなく「普通」の行動でお金の不安を払しょくしよう躍起になっています。「普通」の行動とはなんでしょうか?

「普通」の行動

ここでいう「普通」の行動とは、ようするに「損得勘定や不安に駆り立てられて、他人と同じような行動をする」です。

料理研究家のリュウジさんは「つまらないから学校にはいかなかった」そうですが、いくら学校がつまらなくても将来のことを考えると不安になって、我慢しながら受験勉強する人も珍しくないのではないでしょうか?

受験勉強だけでなく、資格・就職・結婚・転職・投票・投資・節税など、あらゆる行動の原動力が「損得」や「不安」になっている人は珍しくありません。もちろん不安を煽る側も、そのことをよくわかっているのです。

たとえば「ビズリーチ」のCMをチェックすると、「取り残されたくない」という不安な気持ちを煽(あお)りまくっています。

人は誰しも不安になればなるほど精神的に不安定になり、精神的な安定を求めて、他人からの「●●しないと損するよ?」といったアドバイスに飛びつきたくなってしまうのです。

しかし残念ながら「●●しないと損するよ?」というアドバイスに従っても、不安な気持ちを解消できるとは限らないのです。なぜならば「他人と同じような行動」をすることになるからです。

お金に関して「他人と同じような行動」がプラスに働くのは、経済全体が成長している時だけです。「いい学校・いい会社・いい人生」といった昭和すごろく的な価値観がプラスに働いたのは、日本経済全体が成長していたからです。

しかし直近30年間の日本の経済成長率は、内戦で疲弊しているシリアと同じくらいです。ですから「他人と同じような行動」をし続けるだけでは、海外と比較して相対的に貧乏になってしまうのです。

もちろんそんなことはアタマではわかっている人が多いでしょう。しかしアタマでわかっていても、これまで続けてきた「他人と同じような行動」というものは、なかなか止めることができないのです。なぜでしょうか?

いまさら止められない心理

2023年に日本を騒がせたビックモーターの現場社員が、不正をやめられなかったのはなぜでしょうか?

ビックモーター店長の最高年収は4,000万円を超えていたそうですが、いくら高年収をもらったところで「不正には手を染めたくない」と考えるのが人情というものではないでしょうか?

しかし・・・・・店長になるまでの苦労を考えると「いままで苦労して築き上げてきたものを手放したくない」という気持ちに行動が支配されてしまうのです。

たとえばもしあなたが睡眠時間を削って受験勉強を頑張って、周囲の応援や支援の結果、無事に東京大学に合格したとして・・・・・「つまらないので東京大学を退学します!」と決断できるでしょうか?

ブラック企業やカルト宗教やマルチ商法を仕掛ける側は、そのことを熟知しています。

だからまずは「関係性」をつくり、「居場所」を提供し、「いままで苦労して築き上げてきたものを手放したくない」という気持ちが芽生える頃を見計らって「本題」に入るのです。

ブラック企業・カルト宗教・マルチ商法の人たちって、なんだかいつも集団で群れていますよね?そして集団で群れているうちに、「あなた騙されているよ?」と指摘されたとしても、自分にとって都合の悪い情報が目に入らなくなってしまうのです。

どうすればいいのか?

お金の不安を払しょくする秘訣を、矢沢永吉さんの言葉を借りて表現するなら、「追えるもの」のために「ただやる」ことです。

アルフレッド・アドラーの言葉に変換するなら、「導きの星」に向かって「アドラーの階段を登り続けること」と表現できるでしょう。(参考:『アドラー虎の巻』の序章および本編)

もちろん「追えるもの」のために「ただやる」だけでは、効率的にお金を稼ぐことはできません。なぜならばお金に関するさまざまな『法則』や『制度』や『ノウハウ』があるからです。

しかし『法則』や『制度』や『ノウハウ』を学ぶことよりも、「追えるもの」(導きの星)のために「ただやる」(アドラーの階段を登り続ける)態度のほうが100万倍重要なのです。

なぜならばいかなる場合も、やるのは「あなた」であり「他人」ではないからです。

損得勘定や不安に駆り立てられて、他人と同じような行動をする」という沼にハマってしまわないように!

損得勘定や不安に駆り立てられると、どうしても「挑戦したところで成功するのだろうか?失敗して損をするのではないか?」という考えばかりが頭をチラついて、何もできなくなってしまうのです。くれぐれもご注意を!