理不尽の意味

理不尽

東京大学法学部を首席で卒業し財務省に入った山口真由さんという女性がいます。テレビなどにも出演していますよね。

山口真由さんは、財務省に入省してから2年で辞めています。その理由の一つは、ものすご~く、理不尽な目に合わせられたからです。

餡子が黒い理由

財務省のペーペーの官僚はタクシー代もケチって働いています。「お金を監督する立場だから自分たちには厳しくやろう」という精神です。

ですからなるべくなら終電の時間になったら帰宅したいわけです。しかし終電間際になると上司からこんな質問をされるわけです。

おい、山口、、、小豆って赤いよな。。でも餡子(あんこ)って黒いよな???、なぜ餡子が黒いのか調べてくれないか??

山口さんが「小豆の中身が黒いんじゃないですか??(心の中:もう帰りたいんですが)」と返答すると、上司はこう切り返します。

おい、山口、、、小豆の中身って白いぞ。なんぜ?餡子は黒いんだ??

山口真由さんは、なぜ?餡子が黒いのか?という疑問を解決するレポートを執筆するために徹夜するハメになるのです。

以上のようなことが何度も繰り返された結果、山口さんは財務省を辞めてハーバード大学に留学する道にいくわけですが、(あくまでも推測ですが)山口真由さんの上司は「理不尽であることを理解してやっていた」と思います。なぜ?理不尽であることをあえてやったのか??

組織の論理

山口さんの上司が理不尽な要求をした理由は、「組織の論理」を徹底的にわからせるためです。

ひらたくいうとこういうことです。「おい、山口、、、お前は頭がいいかもしれないけど、財務省は年次がすべての世界だからな。年次が1つ上の先輩には服従しなきゃだめよ。

ようするに官僚という世界は俗にいう「体育会系」の世界なのです。上司が白といったら黒でも白、上司が黒と言ったら白でも黒。そういう世界です。

山口真由さんは、財務省の上司から「こいつはわかっていないタイプの人間だ」と思われたので、徹底的にかわいがりという名の洗礼を受けたのでしょう。

今日のテーマ

日本においては会社が共同体になっています。共同体の特徴の一つは「内のルール」と「外のルール」が衝突した場合、「内のルールが尊重される」です。

ですから「財務省という組織のなかで生き残りたければ、合理性よりも上司の理不尽に耐えることのほうを優先させなければいけない」ということを理解する必要があるわけです。ようするに、めんどくさいことを消化するのも給料に含まれているのです。

財務省だけでなく、日本の会社のほとんどは共同体的な性格をもっています。ですからあなたも山口真由さんのように共同体の論理からは逃げられないのです。もしあなたがそのことを理解したなら、後はあなたの考え方次第です。

めんどくさいことに対応することを「給料以上のストレス」、「割に合わない」と感じるなら、会社を辞めるのが合理的な選択肢です。もしくは上司に絶対服従を誓うことでストレスを少なくしてもらえるならそうするのもアリでしょう。

逆にもしあなたが上司に絶対服従を誓いたくもないしすぐに会社も辞めるわけにもいかないというなら上司がいない世界で生き抜く力をつけるしかありません。