生産性の暴論

某国会議員が「LGBTは子供を作らない、つまり『生産性』がない」と発言し大炎上しています。

あなたはこの問題についてどう思いますか?

生産性の勘違い

今回は「生産性とは何か?」という点にフォーカスします。おそらく冒頭の発言をした国会議員は、生産性=GDP(国内総生産)という意味で発言したのだと思います。

GDPは「日本国内で生産されたすべての付加価値」というように説明されますが、もっと正確に表現するならば「お金で換算できる付加価値」です。つまり裏を返せば、「お金で換算できない付加価値はカウントしていない」のです。

例えば自炊・洗濯・掃除などの家事だけでなく週末にする家族サービスなどもすべてGDPに含まれません。ですから「あなたの労働は無料。つまり生産性がない。」ということになります。

またお金をかけない趣味や自家菜園にも生産性がないし、ましてや自宅で梅酒・味噌・ぬか漬けをつくっても「あなたのかけた時間は無料。つまり生産性はない。」ということになります。

要するに、世間一般でいわれる「生産性」とは、貨幣経済の中の世界にしか言及していないのです。「あなたの幸せはなんですか?」といわれて、「家族団らん」や「愛する人とのふれあい」を挙げる人も多いのですが、そういうものも「生産性がない」として否定されかねないのです。

無意識の刷り込み

わたしたちは常日頃から「価値があるもの」=「お金というモノサシではかれるもの」という構図を無意識のうちに刷り込まれてしまっています。「なんだかんだいって、お金があれば幸せになれるでしょ?」という勘違いから、なかなか抜け出せないのも、無意識の刷り込みがいたるところにあるからです。

一見するとビジネスとは関係ない話のなかにもひっそりと「お金の論理」が隠されていることは珍しくありません。くれぐれもご注意を。