仕事とファイナンス活動

仕事とファイナンス活動

試用期間中は「お金を払って働いていただく」』という広告を出稿した企業が話題になっています。

参考 「お金を払って働いて」まさかの求人に衝撃 告知の出版社「説明不足」と謝罪JCASTニュース

労働基準法に抵触するのでは?という指摘について担当者は、以下のようにコメントしています。

今回の求人は、社長も含めて社内で議論した上で決定したものでした。ですが、労基法の件については、特に深く考えていなかったというか、考えが甘かったというか…。こちらの考え方としては、専門学校のようなイメージだったんです。

【引用:JCASTニュース】

業務内容は雑誌編集や書籍の執筆補助のほか「畑仕事から犬の散歩まであらゆること」が含まれるという上に、勤務時間は平日の朝9時から17時30分とのこと。社長さんは「仕事は、本当に『お金がもらえるから働く』がすべてでしょうか?」との持論を展開しましたが、みなさんはどう思うでしょうか?

資本主義のルールでは「労働」には「賃金」が発生します。雇用者は労働者に賃金を支払わなければいけません。しかし「お金がもらえるから働くのがすべてなの?」という社長の問題提起については、考えてみる価値があるので議論を深めていきたいと思います。

売れないミュージシャン

音楽活動を頑張る一方で、アルバイトで生計を立てている売れないミュージシャンがいるとします。この場合、売れないミュージシャンの仕事は「音楽活動」でしょうか?それとも「アルバイト」でしょうか?

この質問に答えるためには、仕事とファイナンス活動の違いをハッキリと理解しておく必要があります。仕事とは「世の中に価値を提供すること」です。一方でファイナンス活動とは「お金を管理すること」(稼ぐこと含む)です。

資本主義のルールでは世の中に価値を提供したら自然と賃金が発生することが多いので、仕事とファイナンス活動の線引きはあいまいになりがちですが、本来、「仕事」と「ファイナンス活動」は似て非なるものです。

再度質問です。今あなたが仕事だと思っているものは「世の中に価値を提供する」ためにやっていますか?それとも「お金を稼ぐために」やっていますか?

おそらくほとんどの人が「両方」と答えるはずですが、もし本当にそうなのだとすれば、きっと割り切れない気持ちになったことがあるはずです。

例えば「給料が安い」という不平不満をもっている人は山ほどいるでしょうが、そういう不満をもつことに意味はありません。なぜならば人から喜ばる仕事の『価値』と『給料』は本質的に関係がないからです。

お金を稼ぎたいのであれば仕事ではなく「ファイナンス活動」に注力しなければいけないのです。しかしほとんどの人は仕事という手段でお金を稼ごうとするだけでなく、仕事という手段で自己実現まで果たそうとするものだからさぁ大変。

仕事で期待していたようなお金を稼ぐこともできず、仕事で自己実現まで果たせないという状況に、不平不満だけが蓄積していってしまうのです。

仕事(社会に果たす役割)のゴール、ファイナンス(お金)のゴール、趣味(自己実現)のゴールはそれぞれ別にみつけて邁進することをおススメします。