てんぷら近藤

てんぷら近藤

「てんぷら 近藤」という銀座の高級てんぷら屋さんがあります。店主の近藤氏は、江戸前てんぷらを独自の視点で解釈しなおした人物としても有名です。特に有名なメニューは「にんじん」です。人参の細切りを立体的に仕上げたてんぷらは、まさに職人芸といえます。

修行は見るだけ

てんぷら近藤で修行をする場合10年間は「見ているだけ」らしいです。みなさんはどう思いますか?10年間も修行する時間は「無駄」だと思いますか?

最近では数年でミシェランの星を獲得した寿司屋さんなども登場していますから、お師匠さんの元で何十年も修行する時間は「無駄」だという風潮が蔓延しています。「10年間の下積みなんて、コスパ悪くない?」という感じですね。

10年の覚悟はあるか?

わたし自身、新入社員の時から超怖い上司からの徹底的なシゴキを経験し、ボコボコにされながらなんとか生き抜いてきたバックグラウンドがあります。

その経験からいうと10年間やる必要がないことを10年間やり続けることは「無駄」だと思うのですが、とはいえ新人の立場では「事前にそのことを理解できない」という問題もあります。

ですから師匠が「10年間修行しろ」というなら何かしらの意味があるはずで、もし意味がないとしても自分自身で「意味がない」と確信できるまでは修行するしか道はありません。

今回伝えたかったことは「10年間を覚悟することの大切さ」です。あなたが何かに挑戦しようと思う時、10年間という長い時間を覚悟しているでしょうか?1年でもなく、3年でもなく、5年でもなく10年間です。

ほとんどの人は数か月単位の目標を設定し、その目先の目標ですら達成できません。「来月までに●●kg痩せる!」と宣言したのに、1週間後にはその目標すら忘れる人はたくさんいるのです。

そうして短期的な目標を達成できない自分に嫌悪感を抱き、それを何回か繰り返すうちに「わたしなんか・・・」という気持ちが強くなってしまうのです。

なぜ?目標を忘れるのでしょうか?なぜ?目標を達成できないのでしょうか?

覚悟の先にあるもの

わたしは「覚悟がないから」だと思います。数か月単位で少し頑張ればできるかもしれない目標には「覚悟」なんてものは必要ないんです。でも「10年間頑張らないと達成できないかもしれないこと」に挑戦する時は、嘘偽りのない「覚悟」が求められます。

人生の大事な10年間を『何か』に捧げるという時、人ははじめて「生命時間の価値」と「手に入れないモノ」の2つを天秤にかけるのです。あなたにとって、10年間の生命時間よりも価値があるものとはどんなものでしょうか?

もし10年の時間を費やす価値のある『何か』を見つけることができた時、あなたは居ても立っても居られなくなるはずです。「わたしには今、テレビを視聴したり、漫画を悠長に見ている暇なんてない!」と本気で思ってしまうと思います。そういう心境になれたらネガティブなことを考える余裕もなく、目標に向かって邁進できるはずです。