ザ・ファミリー 大国に潜む原理主義 ~ 日本教キリスト派

ザ・ファミリー

ドナルド・トランプ大統領の選挙応援にかけつけたとある牧師は、キリスト教原理主義者(エヴァンジェリスト)たちの前で「光と闇の戦いだ」、「善と悪との戦いだ」と叫びました。宗教に疎い日本人のほとんどは衝撃を受けるでしょう。「一体この人は何をいっているのだろう?」と。

しかしここに陥穽(かんせい:落とし穴)がひそんでいるのです。アメリカという国を理解するためにはキリスト教原理主義を理解しなければなりません。しかし日本人はキリスト教原理主義を知りません。

つまり日本人はアメリカという国をなんとなく理解した気になってはいるけれど、戦後70年以上が経過した現代にいたるまで「ほとんど何もアメリカを知らない」という残念すぎる状況が続いているのです。

そこで今回は、アメリカ人の4人に1人が信仰しているキリスト教原理主義者をテーマにした作品を紹介したいと思います。

予告動画)ザ・ファミリー

聖書をそのまま信じる

あなたは聖書を読んだことがあるでしょうか?おそらく人類の歴史上、もっとも多く読まれた書物であるはずですが、日本人のほとんどは「聖書を読んだことがない」と答えるでしょう。

仮に聖書を読んだことがあっても「作り話のオンパレード」だと判断するでしょう。しかしファンダメンタリストはそうではないのです。ファンダメンタリストとはどのような人たちか?

ファンダメンタリストとは、聖書に書いてあることをそのまま信じる人たちのことです。聖書の内容を文字どおり、一言一句、それが事実であって、実際に起きたと信じるのがファンダメンタリストの条件です。

では聖書にはどのようなことが書いてあるのでしょうか?

聖書の記述

「処女が懐妊した」、「死んだはずのラザロ(キリストの友人)が生き返った」、「キリストが声をかけただけでハンセン病が治った」とか。聖書にはそんなことが書いてあります。

もしキリスト教徒を自称する日本人に「そんなことが本当にあったのですか?あなたは奇跡を信じるのですか?」と質問すれば、「そんなわけないでしょ?。聖書は聖書。現実は現実。」と答えてくれるでしょう。

しかしもし聖書の内容をそのまま信じられないのであれば、その人はキリスト教徒ではないのです。聖書の内容をそのまま信じるのがキリスト教徒の条件。しかし自らをキリスト教徒と名乗る日本人のほとんどが聖書の内容を信じているわけではないのです。

なぜそんな摩訶不思議なことが起きるのか?それは日本人の「信じる」という意味と、アメリカ人の『信じる』という意味がまるで違うからなのです。

日本教キリスト派

思えば映画「沈黙 -サイレンス-」にはたくさんの日本キリスト教徒(隠れキリシタン)が登場しますが、隠れキリシタンはそもそもキリスト教徒ではないのです。

なぜそのように断言できるのかといえば、隠れキリシタンは「聖書を読んだことがない」からです。聖書の内容を信じるのがキリスト教徒。聖書を読んだことがない人たちは信仰心を発揮できるわけがないというのが道理というものでしょう。

そもそも本物のキリスト教徒であれば、ためらうことなく「踏み絵」を踏んづけたでしょう。なぜならば聖書には「踏み絵を踏んではいけない」なんて一言も書いていないからです。

キリスト教には「ああしろこうしろ」などという教義はありません。あるのは「内面における信仰」のみなのです。もしあなたがそのことを知らなければ、「ああしろこうしろ」と命令する自称キリスト教徒にあなたも騙されてしまうかもしれません。くれぐれもご注意を!!!