新語:ウーバる

ウーバル

ウーバーイーツの宅配で頑張ることを「ウーバる」(ウーバー+頑張る)と命名することにしました。ご存知ない方のために補足しますが、わたしはウーバーイーツの宅配員として活動することにしたんです。1日に稼働する時間は超短いですけどね。

なぜ?やるのか????理由は自分でもよくわかりません。ウーバーイーツの配達員をやってみたかったんです。ブログやメルマガのネタになるとか、社会を学ぶためとか、運動になるのにお金が稼げるとか、いろいろと理由はありますが全部後付けの理由です。とにかく、カラダを動かしてみたかったんです。

「もう歳だから」、「稼げないから」、「外は暑いから」、「他人に使われたくないから」などなど、言い訳しようと思えばたくさんの言い訳がありますが、とりあえずやってみたかったんです。

不思議なことに「ウーバる」という言葉を使うだけで力が湧いてきます。少なくとも「今日もチャリンコ漕いで、キツイ思いして小銭稼ぐなんてやってらんねーよ~」と悲観するよりも、「ウーバる」ことだけに集中すると、なんかいい感じです。やっぱり言葉の使い方って大事ですよね。さて、ウーバーイーツで学んだことをあなたにもシェアします。

ハンバーガー

ウーバーイーツによって、今までならあり得ない注文の仕方が可能になりました。例えばあなたの最寄り駅にマクドナルドはあるけど、バーガーキング(ハンバーガーのチェーン店)はないとします。でも今日のあなたの気分はマクドナルドのハンバーガーではなく、バーガーキングのハンバーガーです。

バーガーキングは、あなたの最寄り駅から2駅先にあるのですが、わざわざ遠回りして行くほどのモチベーションはありません。そんな時あなたはいつもマクドナルドのハンバーガーで妥協していたのです。

しかしウーバーイーツの誕生によって、バーガーキングのハンバーガーを注文できるようになりました。アプリ上で注文すれば20分後には届けてくれるのです!!

「今までできないことができるようになる」のですから素晴らしいことです。消費者は、おいしい食べ物をゲットすることができます。配達員も、飲食店も売り上げを伸ばすことができます。ウーバーイーツの誕生により、関係者はみんなハッピーになったのです。でも、、、本当にそうでしょうか???

マイナスの側面

ウーバーイーツのマイナスの側面は「今までだったらお金を消費しなくていいことにまで、お金を消費するようになる。」という点です。考えてみれば、同じようなことはあちこちで起きています。あなたがいつも触っているスマートフォンやSNSも同様です。歴史を振り返れば冷蔵庫や洗濯機も同様です。

わかりやすい例を挙げましょう。

第三の洗剤

「真っ白に洗濯できる洗剤」の要求水準は年々高くなっています。石けんが洗剤になり、洗剤が粉から液状になり、液状だとベトベトするからとジェルボールといわれる第三の洗剤まで登場しています。白さとか、匂いとか、使いやすさや、目に見えない雑菌にまで、配慮する気持ちは昔なら存在しなかったものです。

そうなんです。存在しなかったものが存在することで便利にはなりますが、便利になることで消費者が受ける「お金を使え!」プレッシャーは強まるのです。

ウーバーイーツにせよ、なんにせよ、結局は消費者がお金を使ってくれないとビジネスは成立しませんから、「お金を使え!」プレッシャーは消費者が降参するまで続きます。大事な質問をしますね。あなたの消費は本当に必要なのでしょうか?

慣れというのは怖いです。便利なものを目の前に突きつけられると不思議と欲しくなってしまうのです。

高級炊飯器

例えば1万円の炊飯器でも十分すぎるほど美味しいご飯を食べることができるのに、10万円弱もする炊飯器が欲しくなったりするのです。

欲しくなったら、あとは購入するための言い訳がはじまります。例えば「ウチはほぼ毎日ご飯を炊くわよね。5年後に買い替えるとすれば1日あたり55円。オイシイお米を食べる費用が1日55円なら安い。だから買っても旦那に文句はいわれないはず。」という発想になるわけです。

以上の言い訳は、すべて「買う」という結論ありきの言い訳なのですが、消費者の多くはそのことに気づきません。

ウーバーイーツの場合も同様です。ウーバーイーツのアプリを開けば、美味しそうな料理の写真が並んでいます。「このボタンを押せば、20分後にオイシイ料理が届く。配達料分は割高。でも今日は頑張ったしな。ご褒美としてオイシイものを食べてもバチは当たらないでしょ?」と考えるのが普通の消費者です。

ここでちょっと考えてみてください。それでも10万円の炊飯器を購入できなかったら??ウーバーイーツを注文するお金がなかったら??

なかったはずの不満

きっとあなたは「不満」をもつはずです。「なんでウチはこんなに貧乏なんだろう??」と不平不満をもつわけです。知り合いが10万円の炊飯器をもっているという話を聞けば嫉妬し、ウーバーイーツを注文できなければ自分のふがいなさに落ち込むかもしれません。

でもバカらしいでしょ???そもそも「過去には存在しなかった欲求」を満たせなかっただけなのに、ストレスを貯めるなんて本当にバカらしいと思いますよ。ウーバーやるだけで、いろいろなことが学べます。まだまだ伝えたいことはたくさんあるので、また別の機会にお伝えしたいと思います。