うまい話には裏がある

うまい話には裏がある

ある女性は銀行の窓口でこういわれました。

銀行員

オーストラリア・ドル(豪ドル)建ての債券ですが、年利3%の商品です!15年後の償還時には日本円で返ってきます。日本はマイナス金利なので預金してもお金は増えません!年利3%の外国債を購入しませんか?

年利が3%だなんて、、、夢のようです!!!

お客さま

銀行員

注意点が1点だけあるのですが、「豪ドル」と「円」の交換レートは償還時に変わっている可能性があります。その点だけ申し添えておきます。

年率3%で資産が増える夢のような金融商品に長期投資にできるなんて、わたしはなんてラッキーなんだ!

お客さま

しかしこの女性にとってこれが悪夢の始まりでした。

年率3%の真実

真実はこうです。

ベストなシナリオでもイーブン
  • 最良のケース】15年後の償還時には元本部分が55%ほどに減っていて、15年間の利息の累計45% (3%×15年)と合わせてチャラとなるだけ。
  • 最悪のケース】元本が1割ほどになっていて、45%の金利を得ても元本損の90%に相殺されて差し引き45%の損が計上

【参考:誰も書けなかった「銀行消滅」の地図帳

実は銀行の支店で金融商品を売る側の人間ですら、「どういう商品なのか?」を理解しているとは限らないのです。償還時の為替レート仕掛けられた巧妙な罠により「基本的には損する商品」であることは、現場の担当者ですら理解していない可能性があるのです。

なぜならば金融商品のカラクリは複雑だからです。本当の意味で商品の中身を理解することができるのは、大学院で物理学や数学を勉強した秀才たちだけです。現場で金融商品を売る人たちは「会社から『売れ!』といわれてたから販売しただけ」なのです。

よくある手口

実は先ほど紹介したような手口は「よくある手口」なのです。このような粗悪な金融商品を購入する人は「銀行さんが粗悪な金融商品を販売するわけがない」と銀行を信頼しています。銀行員はそこを突くわけです。

また金融商品のカラクリは携帯電話の料金プランよりも理解するのが難しいので窓口でサラっと説明されただけで素人が理解できるわけがないのですが、質問をしたくても「商品について説明すれば、空気が読めない面倒な人だと思われる」という意識が先行するため、質問すること自体を諦めてしまうなんてことも珍しくありません。

しかし実際に損をしたことに気づいて「商品のリスクについてキチンとした説明がなかった。粗悪な商品だと知っていれば、購入しなかったのに!」などと銀行にクレームを入れても銀行は責任をとってくれません。

銀行員

「金融商品について説明を受けました」という書類に、お客様はサインされています。(心のなか:投資は自己責任という言葉を知らないのかな?こっちも慈善事業じゃないんだよ。)

こうした粗悪な金融商品をつかまされてしまうのは、金融知識もないわりにはお金をもっており、銀行を盲目的に信じてしまう60歳以降の方々です。どうすれば「よくわからないうちに損をしている」という状況を回避できるでしょうか?

わからないならやるな

投資は自己責任です。自己責任である以上、投資をするなら「徹底的に知識をインプット」してください。「投資ってよくわからない」と思うなら投資をするのは諦めてください。

投資の神様として尊敬を集めているウォーレン・バフェットは「じぶんがよくわからない投資先には投資をしない」ことを信条にしていることは覚えておく価値があります。