幽霊、消防団員

消防団員になると行政から年間最大5万円の報酬がもらえるのですが、その報酬が長年消火活動実績のない幽霊消防団員に払われていたことが発覚しました。

幽霊消防団員に支払われていたお金はもちろん税金です。税金はどこに消えたのでしょうか?

もはや犯罪

幽霊消防団員へのお金は「飲み会」や「旅行」に使われました。その被害の実態は想像以上に深刻です。

消防団員をやめさせてください!とお願いしても、『飲み会の原資が減るだろう。』という理由で3年間もやめさせてくれなかった(中略)個人に支払われる報酬を横取りするために通帳とハンコを取り上げられた(中略)

職場の上司から「名前だけでいい」と誘われて入団(中略) 報酬は飲み代や風俗遊び、宴会にコンパニオンを呼ぶ費用に使われていると聞き、嫌な思いをしている。(中略)

退団すると地域や職場で「村八分」にされる恐れがあり、辞めたい人は「幽霊団員」にならざるを得ない。(中略)

年配の消防団員が甘い蜜を吸い続けている。公務員が団員を務めている例も多く、相談する場所がない。

【引用:毎日新聞

消防庁の公式見解はこうです。「1年以上活動していない団員は退団を促すこともあり、分団に適宜指導している

つまり「今が良ければそれでいい」、「自分たちが良ければそれでいい」、「問題が発生したら責任逃れするかもしくは問題そのものをなかったことにしよう」というメンタリティーなのです。

無意識で『国がなんとかしてくれる』と思っている人も多いだろうと思いますが、『そんなことはまったくない』ということは覚えておくといいでしょう。さてここからが本題です。

共同体の論理

消防団員の一歩外に出れば、活動実績のない消防団員に税金が流れているなんてことは「ありえない」ことです。しかし「ありえない」ことが日本中で起きているのです。なぜでしょうか?それは共同体の特徴において説明できます。

共同体の特徴の一つは「内のルール」と「外のルール」が衝突した場合、「内のルールが尊重される」です。つまり「組織のなかで生き残りたければ、合理性よりも上司の理不尽に耐えることのほうを優先させなければいけない」のです。具体的には今回紹介した幽霊消防団の事例のように「税金の無駄遣い」ですら肯定されるようになるわけです。

日本にはたくさんの共同体がありそれらの共同体がすべて「自分たちのルールが正しい」と信じて行動することになると、日本には自滅するしか道がないと思うのですが、あなたはどう思いますか?