お金の出生秘話 【3/5】

「社会で通用する力」を本当に手に入れたければ、日本社会について熟知したズルい人にならなければいけません。いい人なだけでは社会では通用しないのです。(参考:『社会法則を熟知せよ』)

しかし社会を熟知したズルい人になったところで社会で通用するとは限らないのです。社会で通用したければ【さまざまな道具】の扱いに長けていなければいけません

伊藤博文やマッカーサーといった人たちが、「日本の近代化」や「戦後日本の統治」といった目的を達成するために、天皇ですら道具にしたことを思い出してください。

とはいえわたしは人間を道具(ツール)として扱う方法について伝授したいわけではありません。わたしがあなたにお伝えしたいのは会で通用する「お金の扱い方」です。

わたしが運営している「社会で通用する力」をゼロから学習できる独自のオンラインコーチングプログラムでは、「お金の扱い方」について詳しく解説しているのですが、本レポートでは「そもそもお金とは?」という話をしたいと思います。

なぜならば「そもそも日本社会とは?」ということがわからなければ「社会で通用する力」が理解できるわけがないのと同様に、「そもそもお金とは?」ということがわからなければ「お金の扱い方」なんて理解できるわけがないからです。それでは早速はじめましょう!!!

お金はいつ生まれる?

あなたの「お金の理解度」を確認するのは簡単です。あなたは以下の質問に答えることができるでしょうか?

【質問】

お金はいつ、どのようにして生まれるのでしょうか?

もしあなたの答えが「貨幣は造幣局がつくり、紙幣は日本銀行が刷っている」なら、あなたの「お金の扱い方」は標準レベルでしょう。

実は・・・・・世の中にあるお金の大部分を生み出しているのは『銀行』なのです。

銀行がお金を生み出しているという事実は、日本の学校の教科書でも「信用創造」という言葉で一応は説明されています。ですから「信用創造」のカラクリをちゃんと理解しているなら、世の中にあるお金の大部分を生み出しているのは『銀行』であることを受け入れることができるはずです。

しかし「お金はいつ・どこで生まれるのですか?」と質問しても、ほとんどの大人が「お金は毎年、造幣局や日本銀行が必要なだけ製造している」というような的外れな回答をしてしまうのです。なぜお金についてあまりよく理解しないまま大人になってしまうのでしょうか?

ズバリ答えは「教科書がわかりずらい」からです。わかりずらいのは教科書だけではありません。いわゆる予備校の解説も(本当に)わかりずらいのです。その証拠にGoogle検索で「信用創造 仕組み」と検索すると出てくるベネッセ(進研ゼミ)の回答を見てみましょう。

【ベネッセの解説】

【出典:進研ゼミ

あなたは「信用創造とは、銀行が貸し出しを繰り返すことによって、銀行全体として、最初に受け入れた預金額の何倍もの預金通貨をつくりだすこと」という進研ゼミの回答を読んで、「なるほど!よく理解できた!」と思いましたか?

進研ゼミの回答を読んで逆に混乱した方のために、信用創造の仕組みについてわたしが小学生でもわかるように解説しましょう。実は信用創造とは・・・・・「無からお金を生み出す仕組み」のことなのです。

カラクリ自体は本当に単純です。あなたが「借用書」を銀行に渡すと、銀行はあなたの預金通帳に数字を書きこんでくれるのです。1,000万円の借用書なら銀行はあなたの銀行通帳に1,000万円分の数字を書きこんでくれるし、1億円の借用書なら銀行はあなたの銀行通帳に1億円分の数字を書きこんでくれるのです。

つまりあなたが銀行から住宅ローンを借りるとき、ほとんどの人は「銀行のお金を貸してもらう」と勘違いしているのですが、銀行が実際にやっていることは「お金を生み出してあなたの預金にすること」なのです。

詐欺じゃね?

銀行業の本質は「お金を生み出す」ことにあるのです。もちろん無制限にお金を生み出せるわけではありません。さまざまな規制によって、銀行が生み出せるお金の上限は決まっています。

例えば銀行にお金が10万円ある場合、その約8倍(つまり80万円)ほどのお金を生み出すことが可能です。ここまで説明すると「銀行がやっていることは詐欺じゃないの?」と思う人も出てくるでしょう。

なぜならば一般的な商取引で銀行と同じことをやったら詐欺になるからです。例えば「成人の日当日に、着るはずだった振り袖が届かない」という事態に直面したら、あなたは振袖レンタル業者を詐欺で訴えるでしょう。

同様に、銀行にあるお金は10万円なのに、銀行は「うちには80万円ある」と主張しているわけです。銀行がやっていることは詐欺なのではないでしょうか?

事実、銀行の預金者が一斉にお金を下ろしにきたら、銀行は預金者全員分のお金を準備することができません。なぜ銀行は詐欺で訴えられないのでしょうか?

答えは簡単です。信用創造の仕組みが「合法」だからです。ひどい話だと思いませんか?話をまとめると・・・・・

銀行には10万円しか手元にないのに他人に80万円ほど貸したことにしてもOKで、貸したお金分の利子を請求してもOKで、貸したことにしたお金を返せなくなったら担保にした不動産などを奪ってもOKで、取り付け騒ぎが発生したら「うるさい、取引停止だ!」と一方的に通告してOKで、経営が傾きそうになったら国から税金で救ってもらえるかもしれない・・・・というのが銀行業の実態なのです。

消費者金融 ≒ 金貸し業 民間銀行 ≒ 信用創造業

銀行業の実態を知れば、金貸し業者といえば「消費者金融」(いわゆるサラ金)しか存在しないことがわかると思います。消費者金融は信用創造できません。ですから消費者金融が他人に貸すお金は、本当に自分たちのお金なわけです。

サラ金業者は自分たちのお金を他人に貸すわけですから、そのお金が返ってこなかったら本当に困るわけです。サラ金業者の「厳しい取り立て」や「高金利」にはちゃんとした理由があるのです。

裏を返せば、銀行にとって貸した(正確には「生み出した」)お金が返ってこないことは致命的な問題ではないことがわかるはずです。

なぜならば、そもそも他人にお金を貸した(正確には「生み出した」)時点でそのお金は自分たちのお金ではありません。

しかも銀行が貸した(正確には「生み出した」)お金が返ってこないといっても、それまでの間に金利で儲けています。

ですから仮に貸した(正確には「生み出した」)お金が返ってこなくてもトータルではプラスになっていることが多いのです。

教科書がわかりずらい理由

そろそろあなたは信用創造の仕組みについて、教科書の説明が驚くほど「わかりずらい理由」に気づいたのではないでしょうか?

そう。あえてわかりずらくしているのです。「借りたお金は返さなくてはいけない」と人々に固く信じてもらわないと、銀行業にとっても国にとっても不都合なことになるのです。

「貸した(正確には生み出した)お金が返済されなかったら銀行業は困るだろうけど、なぜ国も困るの?」と疑問をもった方は、「社会に通用する力」を鍛える一環として考えてみてください。

以上、「お金の出生秘話」というテーマで、お金の基礎的な知識について説明したのですがいかがだったでしょうか?

お金があれば「便利な道具」を使うことができます。自分ではできないことでも、お金を払えば解決できることも多いのです。だから必要なだけお金を稼ぎ、必要なだけ稼いだお金をガンガン使うことは、あなたやあなたの家族のためだけではなく「社会のため」にもなるのです。

しかし現実には「お金を使うのが怖い」という人のほうが多いのです。「お金を使うのが怖い」から、投資もしないし、借金もしないし、ひたすら貯金に勤しむ・・・・・というわけです。

しかしあなたが預けているお金は実のところ「ないも当然」なのです。本レポートで解説したように「そもそも銀行にそんなにお金はない」という事情もありますが、デフレや円安による物価上昇によって、わたしたちが稼いだ1万円の価値はこれからますます下落していくことが予想されます。

円の価値が下落して物価が上がっていく状況では、お金を『上手に』使える人だけが勝者になります。あなたは自分のお金の使い方に自信がありますか?

(続く)

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プロフィール

坂本輝(さかもと あきら) ライフコーチ
「学歴があっても社会で通用する力が身についていなければ意味がない」と考えている大人のために、【社会で通用する力を鍛える】ためのオンラインコーチングプログラムを提供しています。家族と仲間を守れる大人を目指しませんか?