報われる 努力の原則

突然ですが、癌を治したければどうするでしょうか?

癌は好ましくないから、癌よ治れ、と命令したところでどうしようもないことは確かです。だから人類は医学を研究し、癌を治す法則を発見し、その法則を適用することで癌を治すのです。

なぜ法則を発見することが重要なのでしょうか?ズバリ、人間は法則を変えることができないからです。人間ができることは、法則を発見し、それを利用することだけなのです。

結核やハンセン病はかつて不治の病でした。命令したって、泣いてお願いしても、どうしようもありませんでした。しかし医学が進歩してストレプトマイシン(抗生物質)、レプロミン(ハンセン病の種類を決定する手法)が発見されるようになり、結核やハンセン病も治る病気になったのです。

以上のように自然現象には法則があるわけです。「どんな病気でも念力で命令すれば、あっという間に治る」とか、「重力の法則を無視して空中を飛べるはず」なんていう人は少数派のはずです。あなたもきっと「人間は法則を変えることができない」ということに同意してくれるはずです。

しかし残念ながら自然法則だけでなく、社会現象にも法則があることは特に日本ではあまり理解されていないようです。もし社会法則を理解せずに、行動したらどうなるでしょうか?

挫折・無力・失望

命令したって、泣いてお願いしても癌が治らないのと同様に・・・

あなたが銀行に「会社を辞めて独立するから、融資してくれませんか?」とお願いしてもうまくいくとは限らないのです。

政府が国民に「コロナが流行したから不要不急の外出は自粛してくれませんか?」と要請(命令)しても、うまくいくとは限らないのです。

政府が企業に「利益(内部留保)を蓄えてないで、労働者の賃金を上げてくれませんか?」と提言しても、うまくいくとは限らないのです。

同様に、あなたが「幸せになりたい・・・」と願ったって、「幸せにしてくれない?」と頼んだって、「幸せにしなさい!!」と命令したって、あなたが幸せになれる保証はないのです。

あなたの努力が結果につながり報われるためには、どのようなことに注意するべきでしょうか?答えはもちろん・・・・・

法則を熟知せよ

過去を振り返れば、学歴・お金・結婚制度・民主主義・資本主義・宗教など、絶対的なものだとわたしたちが錯覚しているもののすべてが、権力者があるタイミングで「そうしよう」と決めたものにすぎないことがわかります。

例えば学歴。受験戦争の発端は、読み・書き・算盤(そろばん)以上の教育に興味がなかった平民の教育熱を高めるために、明治政府が学歴をもって「社会階層」にすることを思いついたからです。

例えば憲法。国家権力を縛るものであるはずの日本国憲法に、国民を縛る「納税の義務」なるものが明記されている理由は、戦後のどさくさにまぎれて財務官僚が熱心にロビーイングしたからです。

例えばお金。お金は信用創造によって何もないところから生み出されています。銀行だけに信用創造が許されているのは、国家権力以上に銀行家の権力が絶大だからです。事実、日本でいうところの日銀にあたるアメリカの中央銀行(連邦準備制度)は民間銀行です。

例えば結婚。歴史を振り返れば、結婚と愛は何の関係もなかったことがわかります。本来の「愛」は結婚後に既婚者がやるものだったのに、恋愛小説の普及を機に結婚が愛の証明になり、いつしか誰も彼もが結婚するために『愛』を探すようになりました。

まだまだありますが、これくらいでいいしょう。伝えたかったことは社会には法則やルールといったものがあり、ちっぽけな個人ができることは法則・ルールを利用することだけだ・・・・ということです。まずはそこに気づくことが重要です。なぜか?

勘違いの積み木

多くの日本人がお金や資産だと思っているものは本当の「お金」でも「資産」でもないのです。また多くの日本人が憲法・民主主義・資本主義だと思っているものは、本当の「憲法」・「民主主義」、「資本主義」ではないのです。

同様に、多くの日本人が愛や結婚だと思っているものは、本当の「愛」や「結婚」ではないのです。多くの日本人が人間関係や自立だと思っているものは、本当の「人間関係」でも「自立」でもないのです。

もっというなら多くの日本人が教育や宗教だと思っているものは、本当の「教育」や「宗教」ではないのです。。。。他にもまだまだありますが、このくらいでいいでしょう。

自分が「そう」だと思い込んでいることがたくさんあると、「それ」を満たすことができません。「それ」を満たすことができない・・・ということが続くとどうなるでしょうか?

答えは明らかです。いろいろなものを求めても探しても結局は手に入らないので、心を「幸せ」で満たすどころか挫折感・徒労感・無力感の三重苦に悩まされることになるのです。

では結局のところ・・・・・日本社会のなかであなたが欲しいものを手に入れるためには・・・・・どのようなことを学習する必要があるでしょうか?

特定・熟知・活用

まずやるべきことは「自分がほしいもの」を特定することです。その上で「自分がほしいもの」を手に入れるために活用できる法則について熟知し、徹底的に活用するのです。

あなたがほしいものは、学歴でしょうか?お金でしょうか?愛でしょうか?仲間でしょうか?出世でしょうか?尊敬でしょうか?名誉でしょうか????欲しいものは人によって異なりますし、どれくらいほしいのかも個人差があって当然です。

とはいえあなたがほしいものがどのようなものであれ、法則について熟知し、徹底的に活用することができなければ、「がむしゃらに頑張って、あとは成功を祈る」ことしかできません。

がむしゃらに頑張っても成功するかもしれませんが、世間では一般的にはそのような状況を「マグレ」といいます。そもそも成功する可能性はほとんどないし、自分がほしいものを手に入れたとしても素直に喜ぶことができません。

なぜならば「自分はなぜ成功できたのだろう?わからない・・・・もし何かあって今の成功を失ったら・・・・自分はもう一度やり直すことができるだろうか?」と疑心暗鬼になり、手に入れたものを失うことを過剰に恐れるようになるからです。

哲人的態度

実は・・・・・近代社会にも法則があります。わたしたちは皆、不安な気持ちをごまかしながら暮らしています。仕事でも家庭でも自分が代替可能なロボットのような存在に感じられることに強い不安を感じています。

しかし・・・・・「代替可能な存在として不安に駆られながら生きている」という状況はとてつもなく頭のいい人たちが過去に予言していたことであり、実際に現代社会はそのようになりました。

実のところ・・・・・本質まで追求すれば新しいことは何もないのです。そしてさらに驚くべきことに・・・・「代替可能な存在として不安に駆られながら生きている」という状況を打開する処方箋についても、とてつもなく頭のいい人たちは過去に提示していたのです。

処方箋はいくつかあるのですが、そのうちの一つが古代ギリシャの哲学者プラトンの言葉でいうところの「イデアを見通す哲人的態度」です。わたしの言葉で言い換えれば、「社会法則を熟知して活用する態度」です。

もしあなたが「なぜあの人は成功(失敗)ばかりしているのだろう?」と疑問になりながらも、その理由がわからないのであれば・・・・あなたには見えていない法則があるのです。

政治・経済・職場・家庭で・・・・・あなたが見えていない法則があるとすれば、それはどのような法則でしょうか?

参考記事

手に入れたいものがあるなら、社会法則を熟知せよ」ということを伝えたかったのですが、「社会法則っていわれても・・・例えばどういうこと?」と疑問に思っている方も多いと思いますので、「お金」や「結婚・愛」のカラクリについて参考になりそうなレポートを載せておきますので参考にしてください↓↓↓↓